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ついにバレたか…。
仕方なく立ち上がると。私のものだと確信したその子は『きゃっ』と言ってハンカチを落とした。
ズキ…
私はうつ向いて拾いに行く。
今の私は注目の的。嫌な役目。みんなの視線がジクジクと痛い…。
私が近付くと磁石のように避けるみんな。
黙って拾って帰った。
『ありがとう』なんて言ったら尚怖がられるからあえて言わない。
カタン…
と静かに座ると少し遅れた先生が丁度入ってきた。
先生:遅れてごめんなさいね。さぁ何ぼったってるの?みんなお座りなさい。
先生が呼び掛けると止まった空気が動きだした。
だけど私だけは石像のようにジッと机だけを見つめて座っている。
後ろの方でコソコソと先の話題を話す者がいることがわかった。
慣れたのに…。
慣れたはずなのに…。
痛い…
心が…
私はバイ菌?
みんな嫌い…
いっそ私なんか空気になってしまえばいい…
誰にも見えなくなってしまえばいい…
見ないで…
見ないで…
見ないで…
もう誰も私を…
ミナイデ………
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