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森の女王
<プロローグ>
ここは、とある伐採場。
ギィィィィィィン!
と音を立てて、
チェーンソーが大きな樹を
切り倒していく。
ヤメロ・・・。
「本当に、良いんですかね?」
「何がだよ?」
「この樹のことですよ。」
ヤメテクレ・・・。
「御神木とか言われてるやつ
じゃないんですか?」
「うっせぇよ!上から言われれば、
やるのがサラリーマンってもんだ。」
モウ、ニンゲンハ、ユルサナイ・・・。
「ん?なんか聞こえたか?」
「いえ、なんにも?」
オマエタチモ・・・。
オナジコトヲ・・・。
「うわぁ!!」
きちんと積んだはずの積荷が
突如崩れて、倒れてきた。
その次の日の新聞の片隅に、
朝火河林業株式会社の社員が
伐採中の事故により2名が
重症と記載されていた。
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