蒼い月

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すると、黒の死神が近づいてくる。 「お前は、変な奴だ。」 そう話しかけてくるが、 僕は返事をしない。 ・・・うるさい。 今は、胸が締め付けられるように 痛くてそれどころじゃない。 「何故、泣いている?」 え? 言われて見ると、 頬を熱いものが伝うのが解かる。 なんだろう?これが、涙? 「・・・わからない」 僕は、呟くように言った。 「死神が泣くなど、  初めて見る光景だ。」 僕は、人が死ぬ事に悲しみを覚えた。 それと同時に怒りも生まれた。 「貴方は、何の為に  狩っているんだ?!」 女の死神に疑問をぶつける。 「・・・別に理由など無い。」 そう言い残して、 その場から消えるように立ち去った。 そうだ、僕もそうだった。 殺す事に疑問など感じた事はなかった。 でも、でも・・・ 大切な友達を・・・僕は。
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