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「服が違ったんです。いや、服自体は一緒でしたけど、汚れがなかった。あの森を走った時についた泥がなくなっていたんです。竜崎さんは同じ服を2着持っててそれを着たんでしょう。しかし、その服を処分してる時間はなかった。竜崎さんは、まさかもう真相を見抜かれるとは思っていなかった。だから後で処分しようと思ってたんでしょう。」「…」「俺の命をかけてもいい。絶対に竜崎さんの部屋にあるはずだ。熊谷さんを殺した時についた、返り血を浴びた今と同じ服が!」…談話室は静寂に包まれた。沈黙を破ったのは竜崎だった。「俺の…負け…だな。」「竜崎さん。どうしてこんな事を?」麗奈が聞いた事は俺も知りたかった事だった。何故こんな事を…「覚えてるか?俺がここにきた理由を。」カップルが殺された事件か…
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