探偵神崎龍の事件簿

事件解決

「確かに、身内を亡くすのは、つらいです。俺にはよくわかります。でも、死んだ者は生き残った者に復讐してほしいと望でしょうか？」「…」「きっと、生きている者の幸せを願うと思います。俺のオヤジも、後悔しないように楽しく生きてくれと言ってました。復讐してほしいなんて願うわけがない。竜崎さん。娘さんも竜崎さんの幸せを願っていたと思います。娘さんや婚約者の方が…血にまみれた今の竜崎さんをみて…喜んでくれると思いますか？」「くっ…うっ…美佳子…夏男君…」やりきれない。復讐なんてするもんじゃないはずだ。「残念です。オヤジは竜崎さんの事を最高の相棒と言ってましたし、俺も竜崎さんは信頼できると信じていました。オヤジの事故の犯人も捕まえてくれたんですよね。そんな人が…殺人なんて…本当に…残念です…」切ない事件だ…