始まりの朝

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朝…5時半… ピピピピッピピピピッピピピ…カチャ… 無機質に同じ音を繰り返す時計をとりあえず黙らせた。 時刻は5時半。よい子も、悪い子も寝ている時間だ… こんな時間に起きたのにはちゃんと理由がある。 その前に、軽く紹介すべきだろう… 俺の名前は神崎龍。天空橋高校の1年だ。 まぁ、どこにでもいそうな、平凡な男と思えばいいはずだ。 俺には幼なじみがいる。 宮崎麗奈。俺と同じで、天高の1年だ。 そして、早起きの原因を作った女の子でもある。 事の発端は、1週間前に遡る。 2人で、商店街を歩いていた時だった…
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