始まりの朝

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1週間前 買い物に行った帰りの事だった。 麗奈「お買い物行ったの久しぶりだったね♪」 龍「そうだな。」 麗奈「あっ、見て龍。福引きやってるよ! 1等は旅館の無料宿泊券だって!ちょっとやろ♪」 唐突にそんな事を言われた。 龍「1等なんてなかなか当たらないだろ。 大体、麗奈は福引き券あるのか?」 俺がそう聞くと、得意げに小さなポーチから、券を出した。 麗奈「えへへ♪実は持ってるんだ♪2回出来るからチャンスありだよ♪」 龍「限り無く低いがな。 まぁ、やってみるのも悪くないか…」 早速店員に券を渡し、やらせてもらう事にした。 店員「おっ!らっしゃい嬢ちゃん!いっちょやるかい?」 麗奈「うん!龍、私先にやるね。」 龍「あぁ。」 ガラガラ…ガラガラ…コロン… 店員「残念!ティッシュだ!」 店員は麗奈にティッシュを渡した。 切ないな。ティッシュだけって… 麗奈「うぅ…龍!絶対当ててね!」 ムチャクチャだ。パチンコで1玉で当てろと言ってるようなもんだぞ。 龍「とりあえずやってみるよ。」
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