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夏の夜に咲く花火。
来年も2人で...
闇に咲く花。
今日は花火大会。
やたら,恋人------
浜田 良朗がぎゃあぎゃあ五月蝿いので,2人で花火大会に来た。
「なぁ,浜田。どこ行くんだ??」
俺は手を引っ張られ,近くの神社の石段を登っていた。
石段を登りきった時,文句を言おうとして口を開いた。
「お前さ...」
言いたいことは沢山あったけど,後ろで大きな音がした。
「...すげ......」
後ろを振り返れば,一面の空に,咲いては散っていく沢山の花火。
「...泉のためにココ探したんだ...。良く見えるだろ??」
ニッコリと笑う,隣の恋人...。
「...サンキュ......。」
こんな嬉しいプレゼントを用意してくれたお礼に,今日だけは素直になってやる...。
「...浜田......。来年も2人で来ような。」
闇に咲く花の下で約束を交わした。
END
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