優しい約束。

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約束をした。 風邪もひかない。 怪我もしない。 ...と。 でも... これは流石に... 優しい約束。 「39.5℃か...。これは流石に...」 ヤバいだろ?? いや,マジでヤバいって;; こんな熱出しだの何年ぶりだろう...?? ふと,昨日した三橋との会話を想い出す。 試合っとはいったけど,約束して次の日に風邪ひくとか... 情けねぇ;; 今日,学校に阿部君が来なかった。 風邪... ひいたんだって。 昨日はあんな約束したけれど, 無茶して来るんだったら,ゆっくり休んでほしい。 と,思う...。 でも... 心配だな... 「タカ------。お客さん。」 遠くで母親の声がする。 客?? 誰だ?? すると遠慮がちにドアがノックされる。 「...あ...べ......君??」 扉の向こうから聞こえてきたのは,今日1日中心配していた張本人。 あれ... 今 何時だ...?? 時計を見ればもう夜遅く。 三橋は心配して,わざわざ来てくれたのだろうか...?? 考える前に,まずは扉の向こうで突っ立っている三橋を部屋に入れてやらねーと... 「入って来ていいよ。」 カチャリ... と,扉が開いた。 入って来たのはやっぱり... 「こんな遅くにどうした......三橋。」 三橋だった。 要件は分かっているが,ヤッパリ三橋の口から聞きたい。 「阿部君が...心配だったから...」 「有難う。もう大丈夫だよ。」 ベットから起き上がり,三橋を手招きする。 「座れよ。」 三橋はちょこんとベットの近くに座った。 「いきなり風邪ひいて,悪かったな。」 俺が謝ると三橋は驚いた顔を一瞬見せた。 「ううん。でも...無茶して...学校...来る...よりかは,家でゆっくり休んで...ほしい...です。」 三橋はそう言い,下を向いた。 「三橋...」 俺は三橋の手を取った。
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