素人探偵竜之介。

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「考えても見ろよ😒 指紋ってのは同じ人間がいないって言われる程のもんで言わば人間の個性だ。 そんな物を私がしました‼ みたいに残すかよ。😒」 「ぐっ…………。 心理トリックだ‼」 「ば~か😒心理なんてもんは全員に効くとはかぎらねぇんだよ😒 今だってあんたは岬を捕まえてるじゃないか。 これから殺人しようなんて奴が当たり外れの激しいトリックなんかするとは思えねぇけど?」 「ぐっ………。」 「おそらく犯人は別にいるよ😒 多分このバスの中にいる誰かだ。」 「ちょっと待て‼ 僕はずっと後ろで本を読んでいたんだぞ⁉」 片倉賢一が怒った顔で言う。 「そんなの関係無いね😒 犯行は恐らくみんなが寝てる間に行われたんだ。 寝たふりするかまたはあんたみたいに本を読んで他の人が寝るまで待つって事も出来た訳だ。😏」 「って事は……。」 「あぁ……今回の事件誰でも出来るってことだ。」 「待ってください。 私が運転している間動いている人なんかいませんでした。 午前二時頃には皆さん全員アイパッチをしておられました。なので私はお客様全員の席の電気を消して運転を続行しましたので、それはありえません」 「なるほど……」 (って事はほとんどの人間のアリバイが成立するって事か…。) 「どっちにしろ僕は関係無い、動機が無いからな。」 そう言って賢一はさっさと行ってしまった。 (とりあえず死体を見てみるか……。 ん?さっきは気づかなかったけど……死体の手に擦り傷が出来てる……昨日美波の手には擦り傷なんて無かったのに……。) 「素人探偵君。 まさか私まで容疑者にするつもり?」 恭子が聞く。 「いえ、まだなんとも。」 「まあ仕方ないわね……。」 恭子はそう言って行ってしまった。 「運転手さん。」 「どうかしましたか?」 「このトンネルって抜けるのにどれくらいかかりました?」 「死霊トンネルですか? ここは長い事で有名で、1時間はかかったと思います。」 「……その間何か声とかは?」 「特には……寝言が聞こえたぐらいで……。」 「寝言?」 「はい、う~んう~んっていう寝言が…と……言うよりも唸り声みたいな声でした…。 その後に何度か咳をするような音がして……。」 (恐らく美波が殺された時の悲鳴だろう。) 「何で大丈夫か聞かなかったんですか?」 「ただの寝言かと思いまして……。」 「そうですか……。」 竜之介は運転手にお礼を言って席に着いた。
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