不思議・一

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雅也は髪が短くて、身長は低いが顔はかっこいい爽やか系の奴だ。性格も髪型に似てさっぱりしていて男らしい。 そんなところが俺はきっと好きなんだろう。 雄太は長目の髪に、スラっとした背、その割にガタイもいいので余計大きく見える。 性格は面倒臭がりだが、実は真面目。 そのギャップがたまらない。 「聞いたか悠人?」 雅也が悠人の肩に手を掛けた。 「え、何を?」 すかさず雄太が話だした。 「昨日の侵入事件、一組の生徒らしいぜ!」 「一組か…それで?」 「あぁ、その理由ってのがさ…」 雄太が身を屈めて小声で言った。 「七不思議だってよ!」 「七不思議!?」 残っているクラスの奴らが何事かと悠人を丸い目で見つめた。 「バカ!でさ、実は俺らさっき話してたんだけど、悠人!」 そう言って雄太は悠人の肩をがっちり掴んだ。 「俺らで調べてみないか!」 「そうだよ、この面倒臭がりの雄太がここまでやる気になってんだ!やろうぜ!」 悠人は腕を組んで考えた。 確かに雄太がやる気になることは珍しい。 なら、やってみるか。 「よし、やろう!」 「そうこなくっちゃ!」 三人はオーと叫んで腕を高々と挙げた。
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