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雅也は髪が短くて、身長は低いが顔はかっこいい爽やか系の奴だ。性格も髪型に似てさっぱりしていて男らしい。
そんなところが俺はきっと好きなんだろう。
雄太は長目の髪に、スラっとした背、その割にガタイもいいので余計大きく見える。
性格は面倒臭がりだが、実は真面目。
そのギャップがたまらない。
「聞いたか悠人?」
雅也が悠人の肩に手を掛けた。
「え、何を?」
すかさず雄太が話だした。
「昨日の侵入事件、一組の生徒らしいぜ!」
「一組か…それで?」
「あぁ、その理由ってのがさ…」
雄太が身を屈めて小声で言った。
「七不思議だってよ!」
「七不思議!?」
残っているクラスの奴らが何事かと悠人を丸い目で見つめた。
「バカ!でさ、実は俺らさっき話してたんだけど、悠人!」
そう言って雄太は悠人の肩をがっちり掴んだ。
「俺らで調べてみないか!」
「そうだよ、この面倒臭がりの雄太がここまでやる気になってんだ!やろうぜ!」
悠人は腕を組んで考えた。
確かに雄太がやる気になることは珍しい。
なら、やってみるか。
「よし、やろう!」
「そうこなくっちゃ!」
三人はオーと叫んで腕を高々と挙げた。
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