1・始まり、それはある日突然に

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「強い……なんて強さだ……。こんな小娘にこのわしがっ!?」  「見た目だけで相手を見くびってる三下に私が負けるわけないでしょ!」  沙耶はダガーの柄を合体させると、さらに手首の部分に装着させる。 それは、まるでボウガンのような形となった。そしてゆっくりとボウガンを相手に向けた。  「ひぃっ!?」  ソウルレイスは怯えたように悲鳴を上げ逃げようとする。 沙耶はボウガンを向けたまま力を集中させた。炎がボウガンへと集まり、火の鳥の形となる。  「これで……フィニッシュ!」  そう短く叫ぶと沙耶はソウルレイス目掛け火の鳥を飛ばした。 火の鳥は必死になって逃げようとしていたソウルレイスに直撃した。
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