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「うぎゃあぁぁぁぁぁぁっ!!」
断末魔の叫びと共に爆発が起こり、ソウルレイスは吹っ飛び倒れた。
沙耶は何かを念じると封魔の書が現れた。そして、それを手にすると呪文を唱え始めた。
「我、香鳥沙耶の名において、封魔の書よ!悪魔ソウルレイスを封印せよ!」
封魔の書から放たれた光が倒れているソウルレイスを包み込む。
そして、ソウルレイスは封魔の書へと吸い込まれていった……。
「ふぅ、やっと終わったわね」
沙耶は長い髪を掻き揚げると、手にしていた封魔の書を閉じた。
そして振り返ると、俺のほうをジッと見た。
俺は本のこと、さっきの化け物の事といろいろ聞こうとしたが言葉が上手く出てこない……。
無理のない話だ。なんせ、常識の範疇を超えたものを見たばかりだ。
長い沈黙の後、沙耶はゆっくりと口を開いた。
「この本はあなたの持つべきものじゃない。元あった場所に戻してあなたはあなたの日常に戻りなさい」
「え……?」
「あなたは封魔の書のことも契約者に課せられる運命も知らない。契約前ならまだ引き返せるわ」
俺は立ち去っていく沙耶をただ呆然と見送るしかなかった……。
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