プロローグ

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 「その程度の実力で我に勝てると思うたか?」  今、俺達の目の前にいる悪魔は嘲るように言葉を吐いた。俺達はこの最強最悪の悪魔と戦い、地面に這いつくばっている……こいつの力は圧倒的だった。  「う…ぐぐ……」  呻き声を上げながら俺は立ち上がろうとしたがダメージが大きすぎて立ち上がれない。 その時、誰かが俺に肩を貸してくれた。  「まだやれる?涼君!」  同じようにボロボロになりながらも俺に肩を貸し、キッと目の前の悪魔を睨みつける俺の相棒の女性。  「当たり前だ!まだこれからだ!沙耶!」  俺は相棒にそう答えると手にした本『封魔の書』を構えた。 この本を手にしたときから始まった戦い……そして目の前の相手が最後の相手。 俺の脳裏に戦いを始めた頃の事が蘇る…。 そう、全てはこの本を手に入れたときから始まった……。
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