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その夜、俺は本を調べていた。表紙の文字はどの国の言葉とも当てはまらない。
手がかりがないかと白紙の部分をライトで照らしたり、拡大鏡で調べたりもしたが何もわからなかった……。
「この本、一体何なんだろう?」
この白紙の本が何故、大事そうに小箱に保管されていたのか?
この本の表紙に書かれている謎の文字は何なのか?
この本は何故白紙なのか?
そんなことを考えているうちに俺はいつの間にか眠ってしまったみたいだ。
―――チュンチュン
鳥の囀りと窓から入ってくる太陽の光に俺は目を覚ました。
「いつの間にか眠ってたんだな……」
眠い目を擦り、大きな欠伸をしながら時計を見上げた。
時間は7時過ぎ、俺は飯を食うため居間へ向かった。
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