1・始まり、それはある日突然に

5/13
前へ
/18ページ
次へ
 「ふぁぁぁー、おはよう…」  「涼ちゃん、おはよう」  居間にはすでに朝食の準備が出来ていて、俺を除く全員が…といっても親父と母さんだけだが揃っていた。 朝食を食べながら今日の予定を立てていた。  (今日、大学は午後から出ればいいから午前中は図書館に行くか。あの本のこと調べたいからな)  そうと決まれば、俺は急いで朝食を平らげた。時間的には十分過ぎるくらい余裕があるのだがそんなことはどうでもいい。  「母さん、俺出かけるから昼はいいや」そう言うと、俺は支度を済ませて家を出た。  図書館の開館時間は9時から…、図書館に一番近いコンビニで時間を潰す事にする。 適当に雑誌を読みながら時間を潰す…つもりだったが、俺としたことが雑誌に夢中になり過ぎていた。 時計を見た時、すでに9時半近くになっていた。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加