紅玉
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紅玉
『それ』を幼い子供が見たのなら、紅い綺麗なこぶし大の玉に見えるであろう。 腕のいい、宝石細工師が見たのなら、金貨10万枚は下らない見事なスタールビーだと見るであろう。 しかし、『それ』の真の価値を知る者にとっては、外見や金銭的な価値は、ほとんど意味をなさない。 『それ』は、絶大なる権力を手に入れる為の証であり、自らの全てをかけて手に入れようと欲する物なのである。
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