お見合い

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運命の日曜日… 朝からマリアンナの気分は 最悪でした。 いくら変わったとはいえ 外見的には何も変わっていない マリアンナ… 過去に起こった 痛ましい出来事が 走馬燈のように 駆け巡っていました。 マリアンナ《今日のお見合い… 一体どうなるかしら… 大丈夫……よね?きっと…》 そう考えて自分を 励ますように 両頬をピシャッと 叩くと同時くらいに キャロリーンが あるものを持って 部屋に入って来ました。 キャロリーン「マリアンナ、今日着て行くものを持ってきたの!!ちょっと着てみて!!」 とニコニコしながら マリアンナに着物を差し出すと マリアンナはその着物を見て 絶句しました。 マリアンナ「……お母さま… これを着るのですか…??」 その着物は一言で いうなれば正にマリアンナとは 逆!! マリアンナの色が ドス濃い赤ならば それは淡い桃色!! マリアンナが醜くければ その着物は美しい… といったように マリアンナが着るにはとても ではないけれど 無理のあるものでした。
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