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2組の現代文の先生は鈴機英世先生だった。
彼は50歳も過ぎた蝦子能活似の優しい挙動不審な先生だった。
独身だった。
その日の現代文の授業は昼休み明けの4限目だった(我が校は1限65分の午前3限午後2限)。
たまたま鍋真(以下まなっち)の昼食がバナナだった。
まなっちはひらめいた。
挙動不審な英世先生はどんな反応を見せてくれるんだろうか。
怒ることはまずないだろう。
冗談を分かってくれるだろうか。
いやあの先生は優しいけどマジメにとらえそうだなぁ…。
なんだかんだ言いながらまなっちはバナナの皮を入口の前の教壇の上に置いた。
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