2.無知な小学生

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  そんな俺も小学生になった。     たくさんの友達が出来て毎日、皆と遊んでいた。     そんなある日道徳の授業という物が始まった。     俺はてっきり得する道、楽な道に進むための何かが学べると思い(馬鹿だ…)ワクワクしていた。     だがそんなわけもなく、始まったのはいじめや福祉の話。     その中で、俺は障害者の話にピクッとした。       ……俺の兄貴だ。       その事に気付いたのがうれしかったのか俺は授業中に自慢するかのように兄が障害者だと言いまくった。     だが、違った。     授業が終わったと同時に皆がざわざわしだした。     そして俺は衝撃的な発言を口々に言われた。       「あいつの兄ちゃん障害者なんだって~」   「だっさ~」   「なんか気持ち悪いよね」   「あいつも障害もってんじゃないん?」   「うわ、ありえるな」           その時俺は思った。       障害者って恥ずかしい事なんだ、と。    
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