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〝………んっ?………俺は………!?……暖かくてこの雲の上に寝てるような感触はなんだ!?………俺は死んだのか〟
ゆっくり目をあけた俺の目に映ったものは、見知らぬ女性の顔だった。
海を見つめる綺麗な瞳。
日焼けした肌に、栃木では見たことない感じの、可愛い女性だった。
?「あっ、気が付いたみたいだね。大丈夫?」
竜「んっっ、うん。なんとか。ってか俺溺れたはずじゃ………。」
?「私が助けたの。海で泳ごうと思ったらあなたが溺れてるんだもん。」
竜「あっ、ありがとう。恥ずかしいよ。はは。」
?「そういえば、見たことない顔だよね。観光?」
竜「観光といえば観光かな。近くにおばあちゃんの家があって、遊びに来てるんだよ。」
?「そうなんだあ。ぢゃぁ本当はどこに住んでるの?」
竜「栃木だよ。」
?「栃木なんだあ。私行ったことないなあ。良いとこ?」
竜「沖縄には負けるけど、良いとこだよ。」
?「へえー。私も行ってみたいなあ。」
竜「今度来なよ。ゆっくり俺が案内するからさ。」
二人で楽しく会話してるうちに、俺はあることに気付いた。
一つは、俺は今パンツ姿ってこと。
もう一つは、彼女の膝の上に寝てること。
要するに膝枕だ。
気付いた瞬間俺は、凄い恥ずかしくなって、
竜「おっ、俺………用事があったんだ!だっ、だから、俺行かなきゃ。助けてくれてありがとう。」
と言って、俺は逃げるようにばあちゃんの家に帰った。
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