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今日、ここに騒がれながらも死刑が執行されようとしている。
死神と称された少年に本物の死が目の前に現れた。
少年の名は瀧嶋司(タキシマ ツカサ)。
わずか16歳という若さで死を今迎えようとしている。
1990/4/27/03:01
2100gという未熟児で誕生した。
やり手の女性社長の母と部下の父。
父は母と結婚してからは酒に溺れた。彼が誕生した時でさえ、酒の臭いを身に纏い病院に現れた程だ。
彼の母は服で隠れた場所にはいくつもの痣があった。
ドメスティックバイオレンス…
その被害は容赦なく幼い彼にも振り掛った。
彼が九歳の時、両親は離婚した。彼の両親はどちらも彼を引き取ろうとはしなかった。
そして彼は両親の話し合いの結果、アルコール中毒の父のもとへ引き取られた。
暴力を振るわれる毎日。
彼が十二歳になったある日、父は数人の男性を連れてきた。
体を舐め回す視線が気持悪くて仕方が無かった。男たちは彼をはがいじめにし、父が見る中無理矢理回された。
精液独特の臭いが部屋中に充満する中、男たちが父に金を渡していた。彼は虚ろう意識の中、自分が父の酒代の為だけに売られたのだと理解した…。
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