猫と猫

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ミケ「黒ちゃんっ」 黒がミケを見る ミケ「何この部屋っ」 ミケが案内された部屋は、真っ赤な絨毯に真っ黒な壁、真っ赤なカーテン。真っ赤なシャンデリア ベットはフリルが沢山ついている 黒「?」 ミケ「どっかいい部屋無いの?」 何故かクローゼットの中をゴソゴソと、ひっかき 回すミケ。フッと見つけた場所でミケが声を上げた ミケ「ここがいい!」 屋根裏だった。 「好きにしろ」 ミケ「うんっ!ミケに教えてくる」 屋根裏から、ヒョイと部屋に着地し 音も立てず 部屋を走って出て行った。と、遠くから声がする ミケ「あっミケ食いもんじゃねーよ!離せ!」 カノン「耳軽く噛んだダケよ!ちょっと味見したっていいじゃない!」 黒が月を見上げる 声にクスクス笑う。暫くするとカノンが来た。 カノン「いいの?あの子?」 そう言いながら黒の隣に来た 黒「ああ」 カノン「人間じゃないみたい」 黒「ああ」 カノン「なんで私じゃないの?」 黒「お前も、男だろう?」 カノン「そうね。私、女に産まれたかった。そしたら黒に抱かれてたかも知れない」 黒「食うの間違いだろう?」 カノン「私は貴方が好き」 黒の髪を愛しいように カノンが細い指で撫でた 黒「…そうだな」 カノン「なんで、この部屋なの?」 黒「他に空いてる部屋あるか?」 カノン「黒が私の部屋にくればいいの。そうすれば部屋は空くわ」 黒「今日はどうした?」 カノン「妬いてる。それだけよ」 黒「嘘つけ」 カノン「貴方が欲しいわ」 黒「分かった」 長い廊下 ミケが座り込んでいる ミケ「黒って、モーホ?」 黒猫のミケがアクビをして 眠った。 黒「仕事だ」 カノン「そうね。また居られても不愉快だし」  
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