猫と猫

9/20
前へ
/71ページ
次へ
此所は何処だ? 冷たい場所だ 真っ暗 いや、月だけ照らしてる。 俺、飯貰いに来て 黒ちゃんのベットにいたよな? ああ 分かった夢なんだ。 ミケ「なんか寒い」 歩いた。ずっとずっと歩いた。でも、無限の黒い闇が続くだけ。 寒い寒い。なんだここ。嫌な夢。精神的にオカシクなる。 ずっとまた歩き、まだまだ続く無限の闇 膝を付いて蹲った 黒「君だけを愛している」 黒が目の前にいた ゴシックな真っ黒なスーツ ミケ「は?黒ちゃん?何言っ…」 女「黒ちゃん。私も、大好き。愛しているよ」 振り向くと女性がいる。柔らかい微笑み。真っ黒でストレートの髪。 ミケ(あ、俺が始めジョークで着たいって言った服) 黒がミケを無視して彼女の手を取る。 ミケ「…黒ちゃん?」 寒い 寒い オカシイ なんで 俺を見ないんだ? 黒ちゃんって あんな優しそうに笑うんだ 月が二人を浮かび上がらせる ミケは猫だ。小さな猫になっていた。 ミケ「ミァーーーー!!」 黒ちゃん 黒「見るな」 さっきの女性が血まみれだ。返り血を浴びながら笑う黒 黒「見るなっ!」  
/71ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加