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僕はHRが終わった後、屋上へダッシュで向かい、ドアを開けた。
今日の太陽光は、今の僕の心情を表わしているかのように、淋しげに見えた。
「なんでだよー。確かに昨日の彼女なのに、……やっぱりオレ夢見てたのか。」
と落ち込んでいると、
『ガチャ………バン!』
とドアの開く音がした。
振り返ると、そこには彼女(泉 華奈子)がいた。
その時の彼女は急いでいたのか、息を切らしていた。
そんな彼女は、
「ハァ……あ、あの、ハァ…………さっきの、ハァ……。」
何か言いたそうだが、呼吸するので精一杯みたいだった。内容は今日のHRの時間のコトだと考えてよかった。
「泉さん、落ち着いて。……少し休もうか。」
と僕が言うと、屋上にあるベンチに座らせた。
その隣に僕も座った。
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