45人が本棚に入れています
本棚に追加
彼女は2階、3階と上がっていった。
『もしかして、屋上に行くのか?』
僕の予感は的中し、彼女は4階の屋上へ向かっていたのだ。
彼女が先に屋上へ出て、僕は気持ちを落ち着かせて屋上に出た。
「………あ、あれ?あの子は??」
そこに彼女の姿は無かった。
しばらく僕は驚きのあまり立ち往生していた。
『僕は幻でも見てたのかな……。』
そう思いながら、帰ろうとしてドアノブに手をかけた。
すると、
「ガチャ!!」
先に扉が開いた。その先に立っていたのは………
「………華奈さん?」
僕は彼女の名前を口に出していた。
しかし、彼女の一言にすぐに華奈さんでないと分かった。
「私を忘れたんかぁ?りゅう君。」
最初のコメントを投稿しよう!