1:誰?

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毎日、①階から最上階(④階)まで上り歩くのは大変だけど、それを気にせずに僕は屋上へ行くのだ。 別に理由なんてないけど、何かあったときでも屋上へ行けば、全てを消し去ってくれる魔法のような場でもあるんだ。 僕は、神名 竜一(かみな りゅういち)。みんなからは、『りゅう』って呼ばれてるんだ。 僕はいつも通りに屋上へ行った。 そして、ドアノブに手をかけて屋上の外に出た。 太陽光が一段と今日は輝いて見えた。 ………そんな気がした。
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