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その子の喋り方に僕は一瞬戸惑った。
『この子関西の人?だとしたら、……この子学校の人間じゃない?』
僕は下を向きながら、ブツブツと独り言を呟いていた。
すると、
「『誰や?』って聞いてるやないか!」
その声に気がついて前をむくと、すぐ目の前にその子の顔があった。
僕は顔全体、いや体全体が熱くなっていた。
その動揺からか、
「ぼ、ぼくは、神名竜一。よ、よろひく。」
その後に僕は、
『し、しまった。自己紹介で喋り間違えるなんて!しかも初対面の相手にかょ〃泣〃』
と悔やんだ。
この前雑誌に『人間は、初めが肝心!』って書いてあったばかりなのに。
するとその子は、
「アハハハハハッ(泣笑)キミ面白いね。あ、キミじゃなくて竜一くん。」
そんな彼女の笑った顔も僕にとっては、まるで天使のような笑みだった。
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