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「ただいま~!」
「あ!帰って来た!!」
ママの、外から帰ったら手を洗いなさい、なんて声を無視して階段を駆け上がってくるのは、
「やっぱり、のび太くんだ。」
「どら焼き、届いた?」
「ここにあるよ。でものび太くん酷いじゃないか!おやつの時間に遅れるなんて。」
「うわ!この部屋どうしたの!?・・・これでも一生懸命走ってきたんだよ。授業が終わった後急いで帰って来たのに!掃除当番もしずかちゃんに変わって貰っちゃったしね。」
デレデレしながら、のび太くんは答えた。
「いくらどら焼きの為とは言え、掃除当番放ったらかすなんて駄目じゃないか。」
「まあ、いいじゃん。急げって言ったのドラえもんだろ?それに、」
「それに?」
「間に合ってるじゃん。おやつの時間に。」
そんなはずはない。だって、おやつの時間が3時。さっき時計を見たときが4時。そして今が、
2時45分。
「え?」
いろんな疑問が沸きすぎて頭がショートしそうになったのは、とりあえず無視することにした。
(病院は苦手だし)
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