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「プッ・・・ハハハ!!」
終わりがないように思われた沈黙を破ったのは、意外にも王ドラの笑い声だった。
実際には10秒も続いてなかっただろうけど。
「な・・・!!笑うことねぇだろ。」
「クク・・・!いえ、違うんです。キッドらしいな、と思いまして。無鉄砲というか何というか・・・。やっぱりあなたはあなたです。」
「な・・・!」
自然と顔が真っ赤になる。
「でも、事の重大さも分かってください。・・・まあ、全てが振り出しに戻ってしまった訳ですし、もう一度おさらいしましょう。今、私達はどんな状況に置かれているのか。おそらく、ドラリーニョも忘れてしまっているでしょうし・・・ね。」
王ドラは話し始めた。それこそ耳が酸っぱくなるほど聞いた、オレ達が今現在抱えてる問題について。
ていうか、またかよ。
もう何万回も聞きました。
エル・マタドーラのヤツも寝てるじゃねぇか。
まあ、ずっと寝てたんだろうけどな。
どんな神経してんだよ。
まあとりあえず、最初どんな文字で始まるかも知ってるぜ。
せーのッ
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