序 章
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序 章
歳三さん。── あたしは胸に刻もう。 吹き荒れる嵐の中を 颯爽と駆け抜けていった 浅葱色の風たちを。 共に笑い 共に苦しみ 共に励まし合い 共に戦った 熱い心を持った志士たちを。 血を浴び 血を流し 血を洗う あなたに代わって あたしは 血を繋ぎ 血を引き継ぎ 血を守る。 覚悟を決めたのは、そう、あの時──。 京に入って、ちょうど五日目の朝。
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