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私は、学校の中にいた。
いつもと同じような生活。
いつもと同じような授業。
退屈していたのかもしれない。
「数学、きつかったぁ~」
次は移動教室。
私は、欠伸をしながら廊下を友達の悠(ユウ)と歩いていた。
そして、社会科教室の手前まで来たと思ったら、何故か景色が変わっている。
いつも見る教室、いつも見る廊下ではなくなっていた。
視界いっぱいにジャングル・・・
木しか見えない。
ちょうど、木に架けられていた吊橋を渡っているようだ。
「ゆ、悠!!これ、どーなってんの!?」
私は、大声をあげて、スタスタと前を何事もないように歩いている悠に問う。
「え??『どーなってんの』って、いつもと変わんないじゃん。早くしないと、授業に間に合わないよ?」
悠には、このジャングルが見えていないのか、それともジャングルが普通なのか・・・
次に、恐るべき言葉を悠の口から聞くことに。
「ここでは急いで教室に入らないと、死んじゃうよ?」
へっ??
しかし、分かった事が一つある。
『悠にとって、このジャングルは普通の事』という事。
この中で、何が私を死へと導くのでしょうか??
夢なら、早く覚めてよ・・・
現実なら、どうしよう・・・
私は、身震いして小走りで教室へ行こうとする。
・・・もう少し!!!
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