終わりがない始まり

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もちろん負けた… 俺はその時も急いで自転車に乗って帰った。 弱かった… あまりにも情けなかった… 何故もっと早く打ち明けなかったのか… それから俺は高校に入ってアイツにたまたま道で会っても他人のフリをしている。 同窓会も顔を見せないようにしている… ただ隠れていた… 俺は自分に当たって来る風を尻目にまた朝の通勤で動かない車を追い抜いて高校の体育館へと急いだ。 何とか間に合ったようだ! 夏は終わっているというのに汗が流れている。 俺はバレーをした。 結構疲れるスポーツだ… 俺は今日もバレーをしている友達と二人で帰ることにした。 何かと家が近くて近所に住んでいたためか、俺はよく一緒に帰っていた。 「舞ちゃんとは上手くいってるか?」 俺はチャリを止めず言った。 「全然だよ…… てか…もう諦めてるよ」 内心俺も完璧に舞ちゃん(舞華)のことは忘れたも同然の存在であった。 舞華とは高一の夏に少し好きになった… 舞はクラスが同じでなかなか成績も良く、努力をして成績をあげるタイプであった。 俺は少しも頭が良くない… (そういえば舞にメールしてないや…) 「まっいいか…」 「何がだ?」 いきなり友達に話しかけられた。 「いや…何でもないけど?」 俺は白い家に帰った。日頃お世話になってる両親にただいまの一言を言って、玄関からすぐ目の前の自分の部屋に入る。 とりあえず制服を脱いで俺は風呂に飛び込んだ。 この時に忘れないのが携帯である。 チャットをしながら湯船に浸かった。
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