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「おい!!テメェら一体どういうつもりだぁ!!コイツを殺されても良いってのか!?あぁ!?」
ディックは凄みをきかせて兵士に向けて叫ぶ。
「…………」
すると、
兵士たちは案外簡単に道を明け渡した。
出入口を囲っていた陣形はパカッと二手に分かれ、相変わらず武器の矛先だけをディックに向けたまま、二人に先に進むよう目配せする。
「き、効いたようだな。よしっ!!だったらお構いなく先に進ませてもらうぜ!!」
ディックはそう言って、シェルの首に刀を当てたまま、さっさと門を抜けて城の外に出ていった。
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