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鳥のさえずりが聴こえる、心地よい朝…
窓から光が射す、白い部屋で黒髪の少年が目を覚ます。
「ふぁ~…もう朝か……」
ものすごく嫌そうな顔でそう言うと、もそもそとベットから出てきた。
しばらくの間、ボ~っとして、のろのろとした手つきで着替え始めた……
どこにでも居そうなショートカットの少年…しかし、その瞳は真紅に染まっていた…もっともその真紅は輝きを失ってる。
「フォールく~ん!!朝ご飯ですよ~!!」
一階の方から母親らしき声が聞こえた。
彼はフォール・ダグネス。
今日から私立の中高一貫校…リゼリア学園の高等部、一年生だ。
でもなぜかあまり気が進まないらしい…
「は~い!!今、行きます!!」
フォールと呼ばれた少年はパタパタと階段を下りて行った。
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