自分を忘れた女の子

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        そんなある日         1人の旅人が女の子のもとにやってきました。                 旅人「君は、本当の自分をどこかに忘れてきてしまったんだね」                 女の子はコクンと頷きます。                 旅人「君はなにをしても楽しくないだろう」                 女の子はコクンと頷きます。                 旅人「昔、僕もそうだったよ。けど旅をして、忘れてきた自分を見つけたんだ。」         女の子は、少し旅人を見上げました。         旅人「どこにいたと思う??」         女の子は何も言わず黙ったまま。               旅人「そこはね…自分が昔行ったことのある場所で、とても楽しい思い出がある場所だったんだ」             女の子は無表情のままです。
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