第一章 ピンクの町

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そして俺は全裸になった……。 少し恥ずかしさを感じながら、俺は女を見つめた。 目の前には全裸の女が立っていた……。 女の手首には無数の傷があったが、この時の俺は気づきもしなかった……。 女は俺に仰向けに寝るように指示した。 すでに俺の息子はガチガチに膨れ上がり、破裂寸前だった。 女は膝をつき、俺の息子をやさしく口に含むと、ゆっくりと動かし始めた。 初めて体験するその感触に、俺はこれだけで昇天しそうになっていた。 俺は空いている手で女の乳房にやさしく触れた。 女の体温が指先から脳へと伝わってきて、天国の扉を開放させた。 女はどこからかゴムを取り出すと、俺の膨れ上がった息子に被せた。 そして自ら俺の息子に挿入し、激しく腰をピストンさせ始めた……。 ものの数秒で俺は天国の打ち上げ花火を高々と上げた。 その直後、タイマーのアラームが鳴った。 女はゆっくりと俺から離れ、服を着始めた。 そして俺にも服を着るように指示した。 まだ頭の中は真っ白だったが、俺の心は完全に冷め切っていた……。 俺は女に名前を聞いた。 女は面倒くさそうに「イラ」と答えた。 「イラ?本名は?」 「……彩だよ。伊良部彩。またよろしくね」 イラと一緒に階段を下りた時も、頭の中はまだぼんやりとしていた……。 イラはカーテンとドアを開けると、やさしく俺を送り出した。 俺はイラに手を振り、路地を歩き出していた。 こうして俺は念願だった童貞を捨てた……。 しかし、どうもすっきりしない。 心の中に空しさが押し寄せてきた……。 本当ならコトが終わった後、俺は彼女と語り合いたかった。 酒を飲み、今後の予定を決めてから別れたかった……。 しかし、現実は事後のタバコも無くあっけなく、あっけなく終わってしまった……。 これが夢に見たSEXだったのか……? そこに愛はなかった。 今のはSEXじゃない……。 ただのFUCKだ……。 俺は自分を慰めながら、駅に向かって歩きだしていた……。 【続く】
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