+PROLOGUE+

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(エリ・・・、やっぱり私のデザインは下手だから「やめたら?」って言ったんかな・・・。) 美咲四季(⇒シキ)は、落ち込みオーラを放ちながら下校していた。 昼間学校で言われた言葉が、シキの頭を廻り、廻る。他のことを考える余裕なんてなかった。それ程、エリの言った言葉が心に強く残ってしまったのだ。   「デザイン、やめたら?」   エリのこの言葉が、頭に酷く流れる。 シキは将来、ファッションデザイナーになることを夢見ていた。 裁縫は得意だったが、デザインは苦手だった。 その特技の裁縫を活かしてくれたのがエリだった。 エリのデザインした服はとても可愛い。そんな服を自分が創れる・・・シキは嬉しかった。
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