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そんな話をしているうちに冥府の入口に到着したようだ
石造りの扉がある
「それじゃあたしがついていけるのはここまで、あたしの仕事は窓に送られたヤツをここに案内することだから」
レアはそう言って橋の方を向いた
「そうか…いろいろありがとな」
そう言って俺は手を差し出した
「へ?なにこの手?」
「なにって、握手だよ握手」
「あ、握手なんて青春くさいことあたしがするわけないだろ!」
レアは怒ったように言った
「まっ嫌なら無理にとは言わないからな、…じゃまたな」
「うん……じゃあね、あっ、冥府に入ったら最初に受付に行くのよ」
それだけ言うと、レアは手をヒラヒラさせながら橋を歩いていった
うるさいヤツだったが、また一人になると少し寂しい
これから俺はどうなるんだろう?
「さてと……俺も行かなきゃ」
俺は冥府へ繋がる扉を開いた
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