冥府

15/15
前へ
/374ページ
次へ
「さて、そろそろ行かないと通夜に遅れるのじゃ」 シホは立ち上がりスタスタ歩いていった 「…もうちょと練習したかったんだけど」 小さくそう呟き、俺はさっさとシホの後を追った 白い扉に着いた いよいよ現世に戻るのか… 「いいか?ワシから離れたくないと念じながら中へ入るのじゃ」 「なんでだ?」 「この扉は自分が行きたいところに繋がるようになっている、ワシから離れれば悪霊に襲われるぞ?」 それは大変だ 離れたくない 離れたくない 離れたくない …なんかサブミナル?すりこまれてるような気がする… シホは扉を開いた 中へ入っていく 俺は慌てて追いかけた
/374ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1560人が本棚に入れています
本棚に追加