通夜

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葬儀場へ着いた 見知った顔がいっぱいだ 当然ながら誰も俺達には気づいてない すでに読経も始まっている みんなうつ向いてなかには泣いてる人もいる なんか自分の葬儀を見るって変な気分だな 「さて、ワシは死神がいないか探してくる。しばらく一人でいるのじゃ」 そう言ってシホは飛んで行った クラスの奴等、親戚の連中、いろいろいるな 最前列にいるのは姉貴、小夜子、親父と母さんか。みんな泣いてる… 俺は棺の近くまで来た …俺だ 死んでる… 安らかな顔だ 俺、こんな顔だったっけ? 心のどこかで俺は、もしかしたら全部夢でまだ俺は生きてるとか思ってた これで完全に自分の死を認めることができた 俺は死んだんだ もう、こいつらとは違う 自然と涙が出てきた
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