1559人が本棚に入れています
本棚に追加
葬儀場へ着いた
見知った顔がいっぱいだ
当然ながら誰も俺達には気づいてない
すでに読経も始まっている
みんなうつ向いてなかには泣いてる人もいる
なんか自分の葬儀を見るって変な気分だな
「さて、ワシは死神がいないか探してくる。しばらく一人でいるのじゃ」
そう言ってシホは飛んで行った
クラスの奴等、親戚の連中、いろいろいるな
最前列にいるのは姉貴、小夜子、親父と母さんか。みんな泣いてる…
俺は棺の近くまで来た
…俺だ
死んでる…
安らかな顔だ
俺、こんな顔だったっけ?
心のどこかで俺は、もしかしたら全部夢でまだ俺は生きてるとか思ってた
これで完全に自分の死を認めることができた
俺は死んだんだ
もう、こいつらとは違う
自然と涙が出てきた
最初のコメントを投稿しよう!