1560人が本棚に入れています
本棚に追加
読経が終わった
「最期に白塚 夕斗様に別れの挨拶を…」
司会らしき人が言った
最初は親戚連中が俺の前に来て一言言っていく
バイバイやさようなら
こんなことあったね、あんなことあったね…みんなそんな感じだった
そしてクラスメイトや友達…カブトの番だ
カブトは俺の棺の前で泣き叫んだ
「なんで死んだんだよ!!俺はまだ遊びたんねーんだぞ!勝手に死ぬな!頼む…起きてくれよぉ…」
カブトは俺の棺の上に崩れ落ちた
クラスメイトが肩を支えて彼を連れて行く
もうだめだ…
胸が張り裂けそうだ
家族の番までもたない…
次は瑠美ちゃんだ
小さな声で「好きだよ」と言って走り去って行った
その他にもいろいろあった
喋ったことのないやつ
それなりに仲良かったやつ
中学生からの知り合い
みんな泣いていた
俺のためにこんなに泣いてくれる人がいたんだ
俺の人生、捨てたもんじゃなかったな
もっと生きていたかった
最初のコメントを投稿しよう!