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まだ眠い……
眠いが妹の声が響く
「ユウ兄ぃ~朝だよ~」
俺はふと目を開ける
ん?なんだ、まだ暗いじゃん
相変わらずあいつはおっちょこちょいだな。
無造作にやや長めの前髪かきあげながら時計に目をやる。
………
「うぉぉぉい!?もう8時じゃん!もっと早く起こしてくれよ」
俺は飛び起きて一瞬で制服に着替えた。
そして流れるように華麗な動きで階段を駆け下りた。
リビングへ飛び込むと妹は少し驚いた様子でこちらを見た。
「うわっ相変わらず着替え早いねぇ…朝ご飯食べないの」
この真ん中分けのショートヘアは俺の妹、
名前は小夜子、結構しっかり者だ。
「そんなことより俺、寝癖ヒドイだろ?先に洗面所行ってくる」
「ダメだよ、今ヨウ姉が使ってるから」
小夜子が食パンを頬張りながら言った。
素早く俺は洗面所まで向かった。
「姉貴!速くしてくれよ」
「ごっめーん、あたし今日は念入りにセットしたい気分なの」
姉貴の名前は陽子
俺と毎日のようにケンカする。
かなりイヤなヤツだ
「くそっ!もういいよ!行ってくる」
俺は吐き捨てるように言った。
「ユウ兄ご飯は?」
「お前もしつこいよ!遅刻するからいらない」
俺はつい怒鳴ってしまった。
自分でもなんでこんなにイライラするのかわからない。
小夜子は泣きそうになっていたが俺は気にせず家を飛び出した。
「…なんか今日は気分悪いな」
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