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「おはよ~。」
我が家は日曜日の朝にみんなで朝食を取る習慣がある。家長の親父が決めたしきたりだ。クラスメートは煩わしいことしてるななんて言うけど、これ以外の家庭を知らないし、少しでもコミュニケーションをはかろうと頑張っている親父を俺は尊敬している。麻衣と家庭を持ったら俺は継承してやろうと密かに考えている。
席に着くと『オトクダネ』がスタートした。
『おざぁいまぁ~すっ。私、面尾はカツラ!はいっ!』
面尾キャスターがカツラを上にあげた。
「ブヒャッ、やばいっ、ゴメンね………。」
妹がコーヒーを噴いた。前方の母親にかかっている。
間違いなかった。これは夢ではなく現実だ。俺はこの日をもう一度過ごすことになった。俺のため、麻衣のために。
『面尾キャスターもカミングアウトしたんで、私もついでに………はいっ。』
デーブもかよ!!
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