死神降臨!!

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「ちっ、死が進行して何も出来ない状態か。くそっ、計算外だったぜ。こっそりと前橋康司をかっさらうから誰にも見つかるなよ!」 また俺の脳に謎の声が聞こえた。どこかで聞いたことのある、にもかかわらず思い出せない。恐怖の対象のような、果ては笑いものにしたような奴の声。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ いったいどうして俺はここに居るんだ? 俺は誰だ? 前橋康司って俺のことか? 『麻衣』って誰だ? あの声は何なんだ? 疑問ばかりが浮かんできた。昔のことを思いだそうとしても無理だった。そうすると全身が引き裂かれるような痛みに襲われた。 「みぃつけた。前橋康司、ちょっと来て貰うぜ。お前にはこの世界はまだ早い。高校生がアダルトビデオのコーナーに入ってドキドキするようなのとは訳が違う。黙ってついてこい。」
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