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死神との話が終わり意識が薄れていった。気付くと家のベッドで寝ていた。机の上に蝋燭があった。炎がメラメラと燃えている。
携帯に目をやるとAM9:00だった。日付は俺が死んだ日からちょうど一日前の日曜日。だがまだ半信半疑だった。壮大なドッキリかもしれない。メリットはないけど………。もしかしたら夢かもしれない。
日曜日の初めの出来事を思い返そう。朝食は確かトーストにハムエッグ、コーヒーだったな。ニュース番組『オトクダネ』で面尾キャスターが自身のカツラを遅まきながらカミングアウトしていた。妹がそれを見てコーヒーを噴いて、爆笑していたな。
これを全く同じ調子で繰り返していたら時は本当に戻っていることになる。
念のため蝋燭は目立たないところに置き、リビングへと向かった。
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