招かれた12人

16/18
前へ
/519ページ
次へ
薙野先輩が倒れた賀川先輩に駆け寄る。 男が溜め息をつき、 男「ルールは守れっつったんになぁ………たった今、賀川恵里佳の心は壊された。」 薙野「ちくしょう…!!よくも恵里佳を!!この野郎!!」 薙野先輩が男の襟首を掴む。 男は冷静な顔をして 「俺にはどうする事もできないのさ。君達が唯一出来る事は鬼ごっこで生き残る事だ。」 あいかわらず先輩は男をにらみつけて襟首を握っている。 私は先輩の手首を掴み、 「先輩…この人を恨んでも何もありません……このゲームで生き残って…オーナーに…復讐しましょう……」 私は真っ直ぐ先輩を見る。 先輩はようやく襟首を離し、男を見る。 薙野「えぇやろ…この勝負うけたるわ。勝ち残って…恵里佳の仇をとる!!!」 男はニヤッと笑い、 男「決意が固まったようだな。それでは1時間後、裏切り鬼ごっこをスタートする。校庭に集合だ。」 会議室から男が去る。
/519ページ

最初のコメントを投稿しよう!

648人が本棚に入れています
本棚に追加