僕とハル

5/8
前へ
/26ページ
次へ
母やすでに母の腹の中にいた僕のために、夢を捨てざるを得なかったんだ。 父は大事なものの為に、大事なものを捨てたのだ。 父も苦悩の末の決断だったのだと思う。 だから父は、僕にそんな自分のようになって欲しくないという気持ちから、僕に夢を追う余裕を与えてくれているのだろう。 僕はそんな親父が大好きだった。 それにすごく感謝している。 そして僕は親父を誇りに思っているんだ。 『なぁ、親父。新しいギター買ってくれよ。』 『アホぬかせクソガキ。そんなもん自分で働いて買え。』 そんな父も けっこうケチだった…。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加