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「キャー!彗様ぁぁー!!」
耳をつんざくような声が響く
下を見るとほぼ全校生徒が集まって真ん中をあけていた
あんなに人居たら見えないよー!
私は思わず二階の窓から乗り出す
「ちょっ・・・危ないでしょーが!美月!」
友達の亜理に引っ張られて私はまた人混みで姫がみれなくなった
あっ、姫って言うのは
「神崎彗」ちゃんの事で
みんなは様づけしてるけど
それは恥ずかしいし・・・
同い年だからって
ちゃんづけは馴れ馴れしいかなぁ・・・
って思って
悩んだ末に出た名前が
「姫」!
彗ちゃんにピッタリでしょ?
あっ、また彗ちゃんって言っちゃった!
ダメじゃん・・・っ
「あのー、いろいろ考えてるところ悪いんだけど・・・姫来たよ?」
「えっ!?嘘っ」
私はまた窓からのりだして校庭を見る
「もーっ」
亜理もあきらめたように壁によりかかって窓の外を見た
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