友達作り

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私は正直面食らったがベティさんの勇気に感動して目一杯励まし、私の病気を引き合いに出して彼女に「大丈夫!必ず理解して全て受け入れてくれるよ。私に話したように彼の胸に飛び込みなさい!」 私は我が事のように力説したら、秋空みたいに雲っていた表情がサッと晴れ渡り「ありがとう!私頑張る」と言ってくれた。まったくお節介なオヤジだなぁと思いながらも達成感でいっぱいであった。 慣れない事の副作用か瞼の痙攣が頻繁になり、偏頭痛がするようになったが定期的に往診に行って薬をもらっているので大丈夫だろうと高をくくり、楽しい一時を過ごしていた。妻以外の女性と会話するなんて何年かぶりだし、周りからは「明るくなった」と言われる事が多くなって正直、若返った気がしていた。 岩窟王や姫とも、あうんの呼吸で漫才のようなやりとりもできるようになっていたが、楽しい日々は長く続かないもので私はとうとう倒れてしまい台風の影響で大雨が降りしきる中、救急車で搬送されてしまいました。
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